ことばと表現-大学での日本語表現の基礎
最近仕事で資料作成が多くなってきたのですが、私の文章はあまり上手ではないようで、イマイチ伝わらない場面が何度かあります。残念ながら。
そこで、一度文章の書き方などを勉強し直そうと思いました。
一応、大学院まで出て論文も出したのですが••••••
「ことばと表現」という本の書評です。
副題が、大学での日本語表現の基礎とあるように、大学一年生向けの本でした。
章立は以下の通りです。
第1章 書きことばの基礎
第2章 レポートの書き方
第3章 プレゼンテーションの基礎
全90ページで、早い人であれば1時間ちょっとで読み切れるため、時間がない人やこのような類の書籍の入門書として良いのではないでしょうか。
個人的には、レポートの例として出された、「宮崎駿のアニメーション作品における「少年と少女の落下」の意味」というレポートが非常に興味深くぜひこの為だけにでも読む価値あるなと思いました。ソ連出身のタルコフスキーの映画では、男女の空中浮遊のシーンは、性交と密接な関係を持っているらしい。インド映画でダンスをするのと同じような表現が他にもあることを知れて色々な表現があるのだなあと感心しました。
書評など書いたことがないので、どう進めれば良いのかわかりませんが、とりあえず進めて行きます。
以下、印象に残った部分です。
・漢字とかなの使い分け
読み手が黙読しやすいように、視覚的に意味の把握がしやすい文章を作ることを大切にする
実質的な情報を担う部分を○、それをつないで機能的な作用をする部分を••••••で表すと、日本語の表記構造は基本的に次のようになります。
••••••○••••••○••••••○••••••○••••••
○を漢字で、••••••をひらがなで表記すれば、視覚的に把握しやすい文章になる。
日本語使用者にとって漢字は視覚的な文字記号なので、漢字だけ拾って読めば基本的な文章の意図は掴めるようです。
また、漢字が連続することはなるべく避ける。
【例】明日絶対買い物に行く。 → 明日、ぜったい買い物に行く。
・レポートの基本構成
序論・本論・結論
序論
①何ついて論じるかはっきりさせる(テーマ)
本論
②テーマに関する確かな事実・確かな情報を集める(資料)
③それに対して考察を加える(考察)
結論
④考察の結果を示す(結論)
起承転結よりむしろ起承承結で
レポートは、論理的に書く必要があるので、「転」はいらない
・キーワードの交差でテーマをしぼる
「宮崎駿のアニメーションについて」だと対象が広すぎて、具体性がなくなる。そのため、「宮崎駿のアニメーションにおけるXX」というようにXXの部分に注目するワードを入れることで、テーマを絞ることができる。例えば、「宮崎駿のアニメーションにおける水」や「宮崎駿のアニメーションにおける飛翔について」など。
関心のある対象についてキーワードをふたつ考えて、その交差の中でテーマを考えていくとテーマをしぼりやすくなります。なかなかテーマが決まらないときは、「○○○はなぜ●●●なのか」「●●●としての○○○」「○○○における●●●について」などの形で考えてみるのも一つの方法です。
・プレゼンテーションの基礎
1. 伝えたい内容を明確に
内容をシンプルに。
2. 必ず事前準備・予行演習を
ぶっつけ本番はうまくいかないので、しっかりリハーサルを行う。予行演習をすることで、時間配分や修正点などより発表を良いものにできる。
3. 最初には「あいさつ」「自己紹介」「テーマ」を述べる
4. 資料の棒読みにならないように注意する
棒読みは、プレゼンテーションから抑揚をなくしてしまうため、印象付けられない。
5. 適度なアイコンタクトを取る
形式的には「一対多」で話している状況でも、気持ちとしては聞き手と「一対一」で話しているような意識でプレゼンしましょう
6. 最後に聞き手への感謝を述べる
7. 「ドタキャン」は絶対しない
・作成した資料を何度も見返して修正を加える。
→これが一番私に一番足りていないところでした。一度書いたらそのままで、自分の中では書いていない部分も考えているので、黙読してもきちんとストーリーがつくらているように感じてしますんですよね。これから気をつけます。
以上。