日本での美術館の写真撮影可は止めたほうがいい
本日、上野の森美術館で開催されている「世界を変えた書物」展に行って来ました。
開催は、 〜 午前10時〜午後5時
です。入場料無料とお得。
書物好きとしてすごく楽しみにしていたのですが、本旨とは別のところですごいがっかりさせられたことに、残念極まりないです。
まあ、私の行った日が3連休の中日ということで、確実に日程の選択ミスなんですが、それにしても人が多い。
人が多いのはまあ良いけれど、書物という特性上前に人がいると見にくい+一点あたりのステイ時間が長いということで、じっくり見ることが出来ませんでした。
展示の仕方も、動線がよくわからず、人があっち行ってこっち行ってで、少しごちゃごちゃしていましたし、出展物の大半が、数学や物理系の古典ということで、どれだけの人が楽しめたのかなあと。タイポグラフィ的な観点で見るととても面白かったですが。
ただ、個人的には、展示物はすごい良い出来だったと思いますし、平日に行ければベストだったなと感じます。
しかし、1番の問題は、撮影可というところ。
大半の人がiPhoneを持っていてデフォルトのカメラを使用しているから、そこかしこでカシャーカシャーというでかい音が響き渡っていました。一眼やミラーレスを使用している方も結構大きめのシャッター音を響かせていました。
美術館というところでこれはあまりにナンセンスだなと、かなり萎えました。技術系のイベントやカンファレンスでも、無遠慮に会場にシャッター音を響き渡れせている人が多くて、残念に感じていたのですが、まさか美術館でもこんなことが起こるとは、、、
撮影可でも良いけれど、それなら美術館側は音が出ないカメラの利用を推奨しましょう。Microsoft Pixなど。入場者側は、そこらへんしっかり配慮しましょう。ここら辺が根付かないと写真撮影可はやめたほうがいいなと思います。個人的には。
昨今の美術館ブームは、芸術に関心を持つ人が増えるという点で喜ばしいことなのですが、転じて、美術館がただのコンテンツとして消費されるようにもなってきているのかな、という不安を感じずに入られません。
ちょっとした愚痴でした。
写真は、「世界を変えた書物」展後に行った上野動物園のゴリラの親子。
和む。